只見町役場の保健福祉課と食生活改善推進員(ヘルスメイト)の皆さんによる、郷土料理を食べる会が11月7日、奥会津学習センターでありました。
只見町の郷土料理は「ざく煮」。福島県内では「ざくざく」とも呼ばれています。
大根やゴボウ、昆布などの入った醤油ベースの味噌汁のようなものですが、一番の特徴は「鰊(ニシン)」が入っていることなんです。
ニシンは北海道など北の海でよく取れる魚ですが、なぜ山に囲まれた南会津地域で郷土料理として食べられているのでしょうか。
調べてみると、江戸時代以降、北海道で獲れたにしんを乾燥させて「身欠きにしん」にしたものが会津地域にも運ばれるようになったことが由来のようです。
特にこのあたりの地域は雪深く、作物の取れない時期が長く続きます。長期間の保存が可能で、貴重なたんぱく源になるという理由から重宝されたのですね。
実際に食べてみると、体の中からほかほかと温まり、栄養がいきわたるような感覚になりました。
昨年は「ニシンの風味が苦手」という反応を示す生徒も多くいました。大人でも、好みは分かれるようです。
今年はおかわりをする生徒もいて、食生活改善推進員の方と積極的にコミュニケーションをとる様子も見られました。
寮生活はいろいろな食べ物が出てくるので食の幅が広がります。
食わず嫌いをせずに、様々な食べ物にチャレンジしてみてほしいですね!