3年生が卒業し、1・2年生だけの寮はなんだか少し寂しい雰囲気。
そこで、そんな寂しさを吹き飛ばし、新たに入学してくる1年生を迎える雰囲気を作るため、何かできないか…
そんなことを考えていると、一部の生徒から「たこ焼きパーティーをしたい!」という声が挙がりました。
ちょうど自宅にホットプレートやたこ焼き器、ポップコーンメーカー、綿菓子機があったので、みんなでパーティーを開催することにしました。
とは言え、小さな機械なので一気に全員でやるには不安があります。そこで、最初は女子寮で試験的に「女子会」として開催しました。
特に役割分担をしたわけではありませんでしたが、気付くとポップコーンを作る係、たこ焼きの生地を作る係、具材を切って用意する係、たこ焼きをひっくり返す係、ポップコーンを作る係…と別れ、てきぱきと作り、最後にはカラフルで立派な綿菓子も作っていました。
自分たちで食べるだけでなく、男子生徒や厨房の調理員、学校の先生や宿直さん、副寮長などにもしっかりと差し入れを用意していました。
みんなよく気が付いて優しいですね。
男子に一番人気だったのがキャラメルポップコーン。
ポップコーンにしっかりとキャラメルが絡み、まるで映画館のような甘い香りが大人気でした。
さて、「女子いいなぁ~…」という気持ちになった男子たち。
「じゃあ何がやりたい?」と問いかけてみると、「もんじゃ焼き!」という元気な返答がありました。
それなら男子もやってみよう!
買い出しに行き、もんじゃ焼きに入れたい具材を選んでいきます。
大人の立場で考えると、「そんなに買ってどうするの?」と言いたくなるものも一部ありましたが、何事も経験!
口を出したくなる気持ちをぐっとこらえます。
そして集まった具材を使ってもんじゃ焼きづくりがスタートしました。
インターネットでもんじゃ焼きの作り方を調べながら作っていきます。
写真は、一部「目分量」で粉を入れる様子と、できたもんじゃ焼きを食べた時のリアクション。
粉を入れすぎてお餅のように伸びる生地になってしまい、一口食べて微妙な表情。
でも、なんだかんだ自分たちで作ったもんじゃ焼きはおいしかったようで、あっという間に完食していました。
するとそんなやり取りを遠くから羨ましそうに見守る視線が……。
最初は、「俺たち男子だけで食おうぜ!」と盛り上がっていましたが、最後には女子たちにも声をかけ、一緒に豚キムチやホットケーキを焼いて食べました。
たくさん食べた後は後片付け。
みんなで分担し、厨房から借りた調理器具をしっかりときれいに洗って返却します。
1年前にバーベキューをしたときは、何をしたらいいかわからずに戸惑い、固まってしまう生徒もいましたが、今回は指示を出すとみんなすぐに動けていました。
実は、これも狙いの1つ。
様々なイベントへの参加を経験することで、自分の得意な役割に気付いたり、周りの状況を見て必要な行動に移すことができるようになっていきます。
すると、学校生活でも自信をもって生き生きと活動することができ、そんな寮生の姿は、只見町出身の生徒たちにとってもきっと良い刺激になるはず。
次のイベントは新入生歓迎会、そしてゴールデンウィークです。
今のうちからみんながやりたいと思うことをサポートできるよう、準備を整えていきたいと思います。