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白銀の世界

12月になると、只見では雪が降り積もり、年末に近付くにつれて積雪量はどんどん増えてきます。

一晩で一気に積もることもあり、朝玄関を開けると50㎝近く積もっていて驚くことも。

それだけ聞くと、とても不便に思われるかもしれませんね。しかし私は只見に来て、雪に対する準備や対策が整っていて、あまり不便さを感じないことに驚きました。

今日はそんな対策の一部を紹介したいと思います。

 

まず、道路に降り積もった雪ですが、早朝の人々が活動を始める前の時間、除雪車が町中の雪を除雪して回ります。

そのため、町内を移動するとき、深い雪に悩まされることはあまりありません。

また、交通量の多い道路には融雪パイプで水が噴射されているため、大雪の日でも雪が積もったり凍ったりすることもほとんどありません。

そして、危険で知られる屋根の除雪ですが、只見町内の多くの家は、雪が滑り落ちやすい形状になっているため、屋根に出ての除雪も必要がない場合がほとんどです。

また、窓には、雪の侵入や落雪・圧雪による窓ガラスなどの破損を防ぐため、「雪囲い」と呼ばれる板が張り巡らされています。

 

また、私が只見に来て驚いたのは、只見に暮らす人々は、雪深い季節になると日が落ちると早い時間に活動を終え、自宅でゆったりと過ごす人が多いことです。

そのため、お店も都会と比べると早くに閉店してしまいますが、その分自宅でゆっくりと一日の終わりを迎えることができるのは、とても素敵な暮らし方の一つだと思います。

 

冬の只見も素敵なところです。事故やけが、風邪に気を付けながら、ぜひ遊びに来てみてくださいね。